パートナーシップを築く上で、もっとも重要な要素の一つが「自分の感情に責任を持つ」ことです。これは、自分が感じるポジティブな感情もネガティブな感情もすべて、自分のものとして引き受け、それを相手のせいにしないという姿勢を意味します。
例えば、パートナーとの言い争いの中で、つい「相手が悪い」「彼女のせいだ」と感じてしまうことがあるかもしれません。
特にイライラしている時や、感情が高ぶっている時は、その感情の原因を相手に求めたくなるものです。しかし、ここで大切なのは、まずその感情を自分のものとして受け入れることです。
感情に責任を持つとは、「私がこの感情を感じているのは、相手の行動や状況によって引き起こされたものかもしれないけど、その感情をどう扱うかは自分次第だ」という認識を持つことです。
感情に責任を持つのが苦手な女性は、以下のような関係性に陥りやすい傾向があります。
彼が友達と過ごす時間が多く、女性はそのことにイライラを感じている場合。
彼が帰ってきた時に、「あなたがいつも友達とばかり遊んでるから、私はこんなにツライ思いをしている」と責めてしまう。
この場合、女性は自分の感情を彼のせいにしてしまっています。
イライラや寂しさは、あくまでも自分の感情ですが、それを彼の行動によって引き起こされたものだと一方的に決めつけています。
このように感情を相手に押し付けると、彼も防衛的になり、関係が悪化する可能性があります。
彼が約束していたことを忘れてしまい、女性がそれに対して過剰に反応する場合。
「約束を守らない人間なんて、もう信用できない!」と怒りをぶつけたり、無視をしたりする。
このようなケースでは、女性は彼の行動に対して強い失望や怒りを感じていますが、その感情を過剰に反応して表現してしまいます。
彼が約束を忘れたことに怒りを感じるのは自然ですが、その怒りの原因が「自分の期待が満たされなかったこと」にもあることを自覚しないまま、感情を全て彼に押し付けています。
彼が仕事で忙しくて連絡が少ないとき、女性が「私のことを大切にしていないんだ」と感じて自己否定に陥ってしまう場合。
彼に対して、「浮気してる!」などと不安や嫉妬をぶつけてしまう。
この場合、女性は彼の行動に過度に依存して自己価値を決めてしまっています。
彼が連絡をくれないことが、「自分が愛されていない」という感情に直結してしまうのです。自分の感情に責任を持ち、自分の価値を他者に依存しないようにすることが大切ですが、彼の行動に振り回されることで、関係がギクシャクしてしまいます。
いわゆるメンヘラとか地雷とか、そういう感じだね
「自分の感情に責任を持つ」ことができない場合、感情を相手に押し付けたり、期待が裏切られたと感じて過剰に反応してしまうことが多く、パートナーとの関係が悪化する原因になります。自分の感情をしっかり認識し、その感情の原因を冷静に見つめることで、より健全なパートナーシップを築くことができるようになります。
感情を人のせいにするのを止めて、冷静に見つめ、受け入れる
感情に責任を持つということは、感情を否定したり抑え込んだりするのではなく、その感情を冷静に見つめ、受け入れる力を養うことです。例えば、パートナーの言動にイライラを感じたとき、「彼(彼女)が悪い」と反射的に感じるのではなく、「私は今、イライラしているけれど、その感情はなぜなのか?どうして私はこう感じているのか?」と自分自身に問いかけてみるのです。
ここで重要なのは、感情をただ感じるだけではなく、その感情の根本的な原因を見極めることです。もしかすると、イライラの背後には、パートナーの行動に対する失望や期待があったかもしれません。または、日常生活のストレスが原因で感情が増幅している可能性もあります。このように、自分の感情の原因を見つけることで、相手を攻撃する前に冷静に対処することができるようになります。
感情を自覚するためのステップ
感情に責任を持つためには、まず「自分が今どう感じているか」を自覚する必要があります。そのために役立つステップをいくつか紹介します。
- 感情に名前をつける
- 感情の原因を探る
- 感情を受け入れる
- 冷静に行動を選択する
1 感情に名前をつける
まずは、自分がどんな感情を抱いているのかをはっきり言葉にすることが重要です。例えば、彼が約束を忘れてしまったとします。このとき、漠然と「なんだかモヤモヤする」と感じるかもしれませんが、ここで「怒り」「悲しみ」「失望」など、具体的な感情に名前をつけてみましょう。
具体例
彼がデートの予定を忘れていたとき、「なんでこんなに腹が立つんだろう?」と感じたら、その感情を「怒り」だと認識します。もし「忘れられて寂しい」と感じたなら、それは「悲しみ」や「失望」という感情です。
感情に名前をつけることで、モヤモヤした状態がクリアになり、感情の整理がしやすくなります。
2 感情の原因を探る
次に、その感情が何によって引き起こされたのか、原因を探るステップです。彼が約束を忘れてしまったことで怒りや悲しみを感じているのかもしれませんが、その背後には別の理由があるかもしれません。
具体例
「彼が約束を忘れた」という事実は目に見えますが、その背景に「私は大事にされていないのではないか」という不安や、「自分だけが彼を大切にしているのではないか」という焦りがあるかもしれません。ここでは、ただの「忘れた」という行動だけでなく、自分がその状況で何を感じ、どんな期待や不安があったのかを冷静に考えてみましょう。
3 感情を受け入れる
感情に責任を持つためには、まずその感情を抑え込まず、しっかり受け入れることが大切です。例えば、彼が約束を忘れたときに「こんなことで怒る自分が悪い」と思うのではなく、「今、自分は怒っているんだ」とその感情を認めてあげます。
具体例
彼が約束を忘れてしまい、自分が「私は腹を立てている」「寂しいと感じている」と自覚できたら、その感情を無視せずに「そう感じるのは自然なことだ」と受け入れます。「私が感じていることは間違っていない」と認めることで、自分の感情に責任を持つ準備が整います。
4 冷静に行動を選択する
感情を理解し、受け入れた後は、その感情に対してどう行動するかを考えます。ここで大切なのは、感情に流されず、冷静に対応することです。例えば、感情的に彼に怒りをぶつけるのではなく、少し時間をおいてから話し合いをするなど、適切な対応を選びましょう。
具体例
彼が約束を忘れてしまった時、すぐに怒りをぶつけるのではなく、少し冷静になる時間を作ります。そして「私は約束を忘れられて寂しかった」と、自分の気持ちを冷静に伝えることで、建設的な会話をすることができます。感情に流されずに、適切な対応をすることで、関係を深めるチャンスに変えることができるでしょう。
この4つのステップを実践することで、感情に流されずに冷静に対処でき、パートナーとの関係がより健全で豊かなものになるはずです。
「約束を破るなんて人間として最低の行為だ!二度と信用できない」
「あなたに約束を忘れられて寂しかったよ。だからすっぽかすのはやめて欲しいよ。」
この4ステップを踏むと、ぐっと知的な印象になるね。
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成熟したパートナーシップを築くための鍵
感情に責任を持つためには、成熟した視点と内省が必要です。
感情を他人のせいにせず、自分で引き受けることができるようになると、パートナーとの関係は格段に良くなります。
なぜなら、自分の感情に責任を持つことで、相手に過度な期待を押し付けることなく、より健康的なコミュニケーションができるからです。
さらに、自分の感情をコントロールできるようになると、相手の感情にも理解と共感を持って接することができます。
相手が怒っている時や悲しんでいる時にも冷静に対処できるようになり、お互いの感情を尊重し合う関係が築けるでしょう。
感情の責任を持つことで得られる効果
感情に責任を持つことができると、次のような効果が生まれます。
まとめ
「自分の感情に責任を持つこと」は、パートナーシップを成熟させるための基本的なスキルです。自分の感情に向き合い、その原因を冷静に見つめることで、感情を相手に押し付けず、より健康的で強い関係を築くことができます。お互いが成長し続けるためにも、感情をコントロールし、自分の内面を見つめる習慣を持つことが重要です。
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