「別れた方がいい」と頭では理解しているのに、どうしてもその一歩が踏み出せない…。
DV(ドメスティックバイオレンス)を受けているのに、彼との関係を断ち切れないことで悩んでいる人はたくさんいます。
このブログでは、その理由についてわかりやすく説明し、どうすれば自分の気持ちに向き合って次の一歩を踏み出せるか、一緒に考えてみましょう。
DV彼氏と別れたいのに心がついていかない理由とは?
DVは「暴力と愛情のサイクル」
DVの関係では、暴力や威圧の後に優しさや謝罪が繰り返される「ホットアンドコールド」のサイクルが続くことがあります。
例えば、暴力を振るわれた後に「ごめんね、君が大切だから」と優しくされると、「彼は本当は優しい人なんだ」と信じてしまうことがあります。
この繰り返しが心を混乱させ、彼が変わるかもしれないという希望を抱かせてしまうため、恐怖と依存が入り混じった感情から逃れられなくなるのです。
DVのメカニズムでは、「ホットアンドコールド」のサイクルが大きな役割を果たしています。
このサイクルの中で、暴力の後に優しくされたり謝罪を受けると、被害者は「彼は本当は優しい人だ」と信じたい気持ちに駆られます。
そして、「彼が暴力をやめてくれたら、私たちは幸せになれる」という希望にすがってしまうのです。
このように、暴力と優しさを交互に経験することで、被害者は自分の判断に自信が持てなくなり、相手を信じてしまうという心理状態に陥ります。
この心理的な混乱と希望が、別れの決断を妨げる大きな原因となっています。
「本当の彼は優しくて、暴力さえ直せば私たちは幸せになれる」と信じてしまうことで、彼の優しい面を信じたいという気持ちから、未来に対する希望にすがり続けてしまい、現実から目を背けてしまうことがあります。
この希望が、なかなか別れの決断をさせてくれない原因にもなっているのです。
優しく愛してくれる彼と狂気的な彼、どちらが本当の彼?
「優しくて愛してくれる彼」と「むごい仕打ちをする彼」、どちらが本当の彼なのかと迷うこともあるでしょう。
この問いに対する答えは、どちらも「本当の彼」だということです。
彼の中には優しさもありますが、同時に暴力的な側面も存在しています。
優しい瞬間だけを見て「これが本当の彼だ」と思い込むのは、現実の一部分しか見ていないことになります。
むしろ、暴力を振るうこと自体が彼の性質であり、それが繰り返されている限り、彼の優しさだけに頼ることは危険です。
この両面を理解することが、彼との関係を冷静に見つめ直すための大きな一歩です。
自尊心が低下して、彼の機嫌を基準に物事を考える状態に陥る
長い間DVを受けていると、「自分は愛される価値がない」「自分なんて誰も必要としてくれない」といった気持ちが強くなり、自分の価値を見失ってしまうことがあります。
このような自尊心の低下は、日常生活における言動にも表れます。
例えば、
これらの特徴に気づくことが、自分の精神状態に異常があることを認識するための重要なステップです。
DVによる自尊心の低下は、被害者自身の価値を見失わせ、相手の期待に応えることだけを重要視させてしまいます。
しかし、このような言動や思考はDVによる精神的ダメージが原因であり、本来のあなたとは異なるものです。
本来のあなたは、自分が思う以上に素敵な存在であり、価値のある女性です。
DVの影響で自信を失ってしまったとしても、その中にある本当のあなたは決して消えていません。
自分の価値を取り戻すためには、まず「自分は価値がある存在だ」と再認識し、少しずつでも自分の意見や希望を持つことから始めることが大切です。
愛情と共依存~暴力の後の過剰な愛情が精神を壊す
DVをしてくる彼でも、時々とても愛情深く接してくれることがあります。
暴力の後に「君がいないと生きていけない」と言われると、「彼も私を愛しているんだ」と信じてしまいます。
また、彼なしでは生活が成り立たないと思い込んでしまう「共依存」の状態も、別れを難しくしている大きな理由です。
さらに、DVによって自尊心が低下している状態では、彼からの「ホットアンドコールド」の態度が「自分を強く求めてくれている」と感じることがあります。
この強い感情の波により、「彼は私を本当に愛しているんだ」と思い込んでしまうのです。
暴力の後の強い謝罪や、必要以上に情熱的な愛情表現は、一時的に自分が特別な存在であると錯覚させることがあります。
これが相手からの愛情だと信じてしまうことで、関係を断ち切ることがさらに難しくなってしまいます。
まわりからのプレッシャーや孤立感
「彼は本当は良い人だから」「別れるなんて無理だよ」といった周囲の意見や、家族や友達の支援が得られない状況では、自分で決断するのがとても難しく感じます。
このような孤立感が、別れる勇気を奪ってしまう原因になることも多いです。
彼のDVは愛情表現なの?愛って何?
DV加害者が時折見せる優しさや謝罪を「愛情」だと感じてしまうことがあります。
しかし、DVは決して愛情表現ではありません。
愛情とは、相手を尊重し、大切にする気持ちです。
一方でDVは、相手をコントロールし、自分の思い通りにしようとする行為です。
暴力や威圧の後に優しさを見せることは、被害者を混乱させ、関係にとどまらせるための策略であり、真の愛情とはまったく異なります。
DV加害者には、あなたが仕事で認められたことや、友人と楽しそうにしていることを一緒に喜んでくれるような愛情がありません。
むしろ、そうしたあなたの幸せや成長に対して嫉妬したり、妨害しようとする傾向があります。
愛情の本質は相手の喜びを自分の喜びと感じることですが、DV加害者は相手を支配し、自分のコントロール下に置くことを優先します。
そのため、あなたの成功や幸せを共に喜べない態度こそが、DVが真の愛情とは程遠いものであることを示しています。
もし彼の行動が本当に愛情から来ているのであれば、暴力や威圧といった行為は絶対に存在しないはずです。
愛情は、相手に恐怖や苦しみを与えるものではありません。
暴力を受けた後に「ごめんね、君を愛しているから」と言われても、それは本当の愛情ではなく、相手を支配するための一つの手段であることを理解することが大切です。
愛情とは相手を尊重し、互いに幸せであることを願うものであり、暴力とは両立しません。
このことをしっかりと認識することで、DVの関係から抜け出すための第一歩を踏み出せるかもしれません。
「あなたが毎日穏やかに元気に過ごせてることが嬉しい。
なにやら嬉しそうな様子を見て、よくわかんないけどなんか自分も嬉しい。」
そういうのが愛だと思うよ。
ヤキモチや不安、イライラは誰にでもあるけど、それってあくまでも自分自身の感情の問題なんだ。
自分が嫌な気持ちになったからと言って、相手を傷つけていいなんて事はないよね。
自分の心を追いつかせるためにできること
1. 信頼できる人に相談する
一人で悩み続けると、どんどん視野が狭くなってしまいます。
信頼できる友達や家族、または専門の支援機関に相談することで、今の状況を客観的に見ることができ、気持ちが少し楽になるかもしれません。
周りと疎遠になってDVについて相談できる友達がいない場合
DV彼氏との関係について、誰にも相談できなくて孤独を感じている方へ。
そんな時には、誰にも言えない気持ちを聞いてくれる人が必要です。
匿名で相談できる「ココナラ電話相談」での相談をおすすめします。
DV彼氏と付き合っていると、友達付き合いを制限されたり、友達から「別れなよ」と言われることを避けたりしているうちに、段々周りと疎遠になっていきますよね。
彼氏からのDVのことを誰にも話せず孤独を感じている方にとって、ココナラ電話相談は気軽に相談できる窓口です。
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自分の気持ちを話すことで、心の中に溜まっていた不安や恐れを少しでも軽くすることができるかもしれません。
一人で抱え込まず、まずは少しだけでも誰かに話してみてください。
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否定しないで優しく話を聞いてくれる相手がいると救われるよね。
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ほんの少し解放しませんか。
2. 自尊心を取り戻すためのアクション
少しずつ自分の価値を感じられる経験を積み重ねていくことが大切です。
例えば、好きなことを楽しんだり、ボランティア活動に参加して誰かの役に立つことで、自分の存在価値を感じる機会を増やすことができます。
3. 専門的なDV支援を受ける
DVの問題はとても深刻で、一人で解決するのは難しいことが多いです。
カウンセリングや支援団体を利用することで、専門的なサポートを受けることができます。
例えば、カウンセラーに話すことで、自分の感情を整理し、次にどうすればいいか一緒に考えることができます。
4. 「小さな一歩」を大切にする
「別れる」という大きな決断をするのはとても勇気がいります。
だからこそ、まずは「少し距離を置く」「連絡を少し減らす」など、小さな一歩から始めてみましょう。
例えば、「今日は彼に電話をしないで自分の時間を過ごしてみる」など、少しずつ自分のペースで行動することで、やがて大きな変化につながります。
おわりに
DV関係から抜け出すことは、決して簡単なことではありません。
でも、自分の心と体の健康、そして未来の幸せのために、勇気を持って行動することが大切です。
あなたが幸せになれる道は必ずあります。
一人で悩まず、まずは信頼できる誰かに話してみてください。
そして、あなたのペースで一歩ずつ前に進んでいきましょう。
どんな小さな一歩でも、それが未来を変える大切な一歩です。
本来のあなたは、もっと強く、素敵で、愛される価値のある存在です。
そのことを忘れずに、自分自身を取り戻していきましょう。
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